コウノドリ2の2話では妊婦が子宮頸部腺癌(子宮頸がん)にかかるとされています。子宮頸がんには3種類あり、子宮頸部腺癌(子宮頸がん)とはどのような癌で、妊娠を続けることはできるのかなど、子宮頸部腺癌(子宮頸がん)についてまとめました。

 
 

コウノドリ2の2話あらすじ

 

妊娠19週の妊婦、佐和子役土村芳さんは検診でサクラに子宮頸部腺癌(子宮頸がん)と診断されます。
非常に進行が早いので、久保夫婦はどこまで治療を遅らせて、どこまで赤ちゃんをお腹の中で育てるのか、とても厳しい決断を迫られてしまいます。

今回のガン手術で子宮を全摘出されてしまうと聞いた佐和子は、どうしてもお腹の赤ちゃんを産みたいと思っています。
しかし、ガンはどんどん進行してしまい、先生たちそれぞれ意見が様々で、緊張が走ります。

 

子宮頸部腺癌(子宮頸がん)の症状

コウノドリ2の2話では子宮頸部腺癌(子宮頸がん)が出て来ますが、子宮頸部腺癌(子宮頸がん)とは、どのような癌なのでしょうか。

まず、子宮頸がんとは3パターンがあります。

扁平上皮がん
子宮頸部表面を覆う扁平上皮という細胞部分に発生する癌です

子宮頸部腺癌
子宮頸部の粘液を分泌する線細胞というところに生じるがんです

腺扁平上皮がん
扁平上皮がんと腺癌の混合がんのことを言います。

子宮頸がんの予後は、3つのタイプによって変わり、一般的には扁平上皮がんよりも腺癌の方が悪性度が高く完治しにくいと言われています。

その上、扁平上皮がんは子宮頸部表面に発生しているため視診でも発見しやすいですが、腺癌は発見しづらいとされていて、子宮頸がんの検診の際にも見逃されてしまうことも珍しくないため、早期発見は難しいと言われています。

症状としては、性交時に出る出血が多いなど、生理以外の不正出血があります。
その他にも、織物の色が黄色くなったり、鼻につく臭いがしたり、採尿困難や下腹部痛、腹痛などは、進行しているとされています。

しかし、子宮頸がんは、他のがんと違い性交渉によって感染するHPVウィルスが99%の原因だと言われています。
そのために、性交渉経験のある人は誰もが感染するリスクがあるとされ、性交渉の経験がなくても喫煙習慣や食生活の乱れなど肥満成功にある人は子宮頸がんを発症する可能性があると言われています。

 

子宮頸部腺癌(子宮頸がん)の治療法

 

子宮頸がんの治療法は、一般的には子宮を摘出する手術や放射線療法とされています。しかし、扁平上皮がんや早期発見の腺癌の場合は、子宮を残して疑いのある部位のみを切除する円錐切除術が対応できることもあります。

しかし、腺癌の場合、円錐切除術でがんを切り取ったと思っても、20%で癌が残存するという報告があるそうで、患者が治療後に出産を望むかどうかなどの意向を聞いて判断することが多いそうです。

その上、進行がさらに進んでいる場合は子宮温存は難しく、子宮、膣の他に下部結腸や直腸、膀胱までも切除する必要があります。これを骨盤内臓全摘術と言います。

子宮頸がん全体での感知の確率、余命5年の生存率は腺癌の場合他のがんよりもさらに予後が悪いとされています。

妊娠中に癌が発見された場合、一人ひとりに合わせた治療を検討する必要があります。妊娠を継続するかどうかは、診断された時点の妊娠週数、本人、パートナーの希望によって変わります。

本人やパートナーが出産を望み、リスクを覚悟で強く希望した場合は、慎重に検討し出産可能な週数まで妊娠を継続し、出産後に治療を行うこともあります。

その場合は帝王切開で出産することが基本となり、そのまま子宮の全摘手術にうつるのともあるそうです。

 
 

コウノドリ2 子宮頸部腺癌(子宮頸がん) 2話 まとめ

 

子宮頸がんは、妊婦健診の際の子宮ガン検診で発見されることは少なくないそうです。
その場合は、ほとんどが扁平上皮癌で、ステージで言っても初期の段階だそうです。

扁平上皮がんの場合は、円錐切除術でがんを取り除くことができ、子宮も温存できるため、腺癌に比べれば予後が良好です。

それに比べて、腺癌と診断されてしまった場合は、子宮の全摘、悪い時には骨盤内臓全摘術となるため、リハビリなど術後も患者さんの負担がかかるとされています。

それでも、自分がどうしたいのかをしっかり考え、自分の意見をしっかり伝えた上で、一番いいと納得できる方法をパートナーや医師と検討することが重要です。

覚えておきたいことは、妊娠が子宮頸がんの進行を早めることはなく、また子宮頸癌が胎児の発育に影響することもないというのとです。

 

 

コウノドリ2 子宮頸部腺癌(子宮頸がん) 2話の感想

 

子宮頸部のガンに種類があるなんて知らなかったし、腺癌は進行が早く、予後も厳しく、そして子宮を全摘する可能性がとても高いと知り、改めて本当に怖いと感じました。

正直今まで知らないことが多く、コウノドリでいろいろな妊婦が出てくることで、普通だと思っていた出産に少し不安になることもあります。でも、普通に妊娠して出産することが当たり前のことではないと改めて感じられました。

腺癌の場合は子宮を全摘する。自分のことではないから真剣に考えたり、子宮かなくなるということがどういうことなのか考えたことはありませんでしたが、もし自分がその立場に立った時、子宮が無くなる、もう子どもを産むことができなくなると考えると、うんうん、と聞いてすぐ納得することは不可能だと感じました。

コウノドリ2話で佐和子がどんな決断をするのか、家族は受け入れられるのか、無事に出産をすることはできるのか楽しみにしています。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。